「マスキー法をクリアしたのは、ホンダだけだった。」
排ガス規制で世界中の自動車メーカーが頭を抱えていた1972年、ホンダは小さなシビックにCVCCエンジンを積んで答えを出した。GM、フォード、クライスラーでさえ「不可能だ」と言ったアメリカの厳格な排出基準を、日本のメーカーが世界で初めてクリアする——そのニュースは、高度成長期の日本に技術への誇りをもたらした。街角を走る真っ赤なシビックを見るたびに、あのエンジンが静かに燃焼している感覚。小さな車体に詰め込まれた執念の重さを、知っている人はまだいる。
ホンダ シビック CVCCとは。 ホンダ シビック CVCCとは、本田技研工業が1973年に発売した小型乗用車で、独自開発のCVCC(複合渦流調速燃焼)エンジンを搭載し、触媒コンバーターを使わずに世界で初めてアメリカのマスキー法(1975年排出ガス基準)をクリアした量産車である。
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A. Compound Vortex Controlled Combustion(複合渦流調速燃焼)の略。副燃焼室に希薄混合気を送り込み、段階的燃焼で排出ガスを大幅に低減するホンダ独自の燃焼方式。
A. 1973年(昭和48年)に日本で発売。北米では1975年排出ガス基準に適合した量産車として同年に販売が始まった。
A. 1970年に制定されたアメリカの大気清浄法改正法(Clean Air Act Amendments)。1975年モデルの自動車にHC・COを従来比90%削減するよう義務付けた、当時世界最厳の排出ガス規制。
A. GM・フォード・クライスラーが「技術的に不可能」として達成猶予を求めていたマスキー法基準を、日本メーカーが触媒なしでクリアした世界初の量産エンジンだったため。
A. ホンダのCVCC成功後、GM・フォード・クライスラーの3社はいずれもホンダからCVCC技術のライセンス供与を受けることで合意した。
A. 初代ホンダ シビックは1972年に発売。コンパクトで低燃費な設計が特徴で、CVCC搭載モデルは翌1973年に追加された。
Q. マスキー法に最初に対応できたのはホンダだけだったのか?
A. 1975年基準を量産レベルで最初にクリアしたのはホンダのみ。他の主要メーカーは触媒コンバーターを採用することで対応した。
Q. 1970年代の排出ガス規制は日本の自動車技術にどう影響した?
A. ホンダのCVCC成功を機に日本メーカー全体が排出ガス低減技術へ積極投資し、1970年代に世界トップレベルのクリーンエンジン技術を確立するきっかけとなった。
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