「省エネルギー」
スーパーの棚からトイレットペーパーが消え、深夜のテレビ画面は砂嵐に変わり、ネオンを落とした繁華街が闇の中に沈んだ。1973年秋、石油の値段がひと晩で世界を変えた。「節電」「節水」「省エネ」——それまで誰も意識しなかった言葉が、家庭の壁に貼り紙として現れた。電気を消して歩く父親の後ろ姿、湯船の水位に引かれた赤いラインのテープ。あの冬の張り詰めた空気の中で、日本は何かを決定的に学んだ。列に並んで手に入れたトイレットペーパーの重さを、覚えている人はいるだろうか。
オイルショックとは。 オイルショックとは、1970年代に2度発生した原油の供給逼迫および原油価格の高騰により、世界経済全体が大きな混乱に陥った出来事の総称である。石油危機・石油ショックとも呼ばれる。
「オイルショック」を他のサービスで
A. 第一次は1973年10月、第二次は1979年。第一次は第四次中東戦争とOAPECの原油輸出削減が引き金となった。
A. 1973年秋から冬にかけて、石油不足による物資不足への不安が広がり、消費者が買い占めに走った。トイレットペーパーはその象徴的な品目となった。
A. 1974年に消費者物価が前年比約23%上昇する「狂乱物価」が発生し、戦後初めて実質GDPがマイナス成長を記録した。
A. 第一次(1973年)はOAPECの石油戦略が原因、第二次(1979年)はイラン革命による供給減が原因。どちらも原油価格の急騰と世界的な経済混乱をもたらした。
A. 省エネ・節電の意識が社会全体に定着し、1979年には省エネ法が制定されるなど、エネルギー政策の大転換が図られた。
Q. 狂乱物価とは?
A. 1973〜74年のオイルショック後に日本で起きた急激なインフレ。消費者物価が前年比約23%上昇し、家庭生活を直撃した。
Q. 第四次中東戦争とは?
A. 1973年10月にエジプト・シリアがイスラエルへ奇襲攻撃した戦争。これを機にOAPECが石油禁輸を発動し、第一次オイルショックの直接原因となった。
Q. 省エネ法とは?
A. 1979年制定のエネルギーの使用の合理化に関する法律。第二次オイルショックを教訓に、工場・建築物・輸送機器のエネルギー効率化を義務付けた。
Q. ニクソンショックとは?
A. 1971年にアメリカのニクソン大統領が金とドルの交換停止を宣言した経済衝撃。オイルショックに先立ち、日本経済を大きく揺るがせた出来事。
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