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「心の旅」
チューリップ
1973年、財津和夫の書いた「心の旅」がラジオから流れてきたとき、日本のポップスに何かが混じり込んだ。博多出身の五人組が東京のスタジオで鳴らすビートルズ的なコード感、そして財津の声が持つ甘さと憂い。「虹とスニーカーの頃」「サボテンの花」——チューリップの曲は、恋愛の話をしているようで、実は青春の輪郭そのものを描いていた。夕暮れのFMから聴こえてくるイントロ、歌詞カードに書き写した言葉。春の匂いと一緒に思い出す音楽が誰にでも一曲あるなら、チューリップはその候補に必ず入ってくる。
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