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「仮面ライダー、変身!」
仮面ライダーカード
カルビーの仮面ライダースナックを開けた瞬間、スナック菓子そのものへの関心はほぼゼロだった。目当ては一枚のカード。コブラ男か、ゾル大佐か——シュリンクフィルムを破る指先が震えた。387種という途方もない全種類を集めきった子は、学年に一人いるかいないかの伝説的存在だった。裏面びっしりの怪人解説を暗記するほど読み込み、友達との交換交渉では駆け引きの言葉を選んだ。ラッキーカードを引いた日の放課後は、世界がほんの少し輝いて見えた。あのカードを何枚、今も持っている人がいるだろう。
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