Index No.
「何回跳べるか数えてみろ。」
ホッピング
スチール製の棒の先に丸いゴム、足を乗せる輪っかがふたつ。それだけの構造なのに、乗りこなすまでの苦労といったら相当なものだった。アスファルトにバネの跡を刻み、たまに縁石に引っかかって派手に転んで、膝小僧に傷を作りながらそれでもまた跳んだ。50回、100回——記録が伸びるたびに近所中に自慢して回った、あの純粋な誇り。ガレージの隅に立てかけてあるホッピングを、ある日突然誰も乗らなくなる日が来る。その日がいつだったか、もう誰も覚えていない。
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