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「うまい、やすい、うまい棒!」
うまい棒
10円玉を一枚にぎって駄菓子屋に飛び込み、迷わず手が伸びた細長い棒。めんたい、コーンポタージュ、サラミ、チーズ——フレーバーの好みは、その子の個性そのものだった。噛んだ瞬間にサクッと崩れるコーンパフが口に広がり、気づけば指先が粉まみれになっている。1979年の誕生から40年以上、うまい棒は値段を守り続けた(あの12円への改定が、なぜあんなにニュースになったのか、今ならよくわかる)。あの10円の幸福を、何本食べたか数えられる人はいない。
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