Index No.
「パンッ! の快感、忘れられない。」
かんしゃく玉
駄菓子屋の棚の片隅に、小さな紙袋に入って並んでいた。赤や青に色づいた直径8ミリほどの玉を握りしめ、思い切り地面に叩きつける瞬間の「パンッ!」という乾いた音——それだけで胸が躍った。友達の足元に無言でそっと投げ込み、飛び上がる顔を見て笑い転げた午後。校門の前で没収された経験も、ランドセルの底に隠した時のひそかな興奮も、かんしゃく玉という小さな火薬の粒に全部詰まっていた。あの音はいつ、どこで最後に聞いた?
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