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「明日は今日より、きっといい」
いざなぎ景気
白黒テレビが居間に来て、次は冷蔵庫、そして洗濯機——三種の神器を揃えるたびに家族が笑顔になった時代の続きに、3Cがやってきた。カラーテレビの画面が初めてカラフルになった瞬間、クーラーの人工的な冷気が夏の部屋を変えた瞬間。いざなぎ景気の57ヶ月間は、ただの経済指標ではなく、団地の窓に次々と灯りがともるような実感として人々の体に刻まれた。「働けば報われる」という言葉がまだ単純に信じられていた頃。あの上り坂の感触を知っている世代と、知らない世代で、昭和の見え方はまるで違う。
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