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「後楽園へ行こう!」
後楽園遊園地
水道橋の駅を降りると、もうそこから別の世界だった。後楽園遊園地のジェットコースターはビルのすぐ横を走り、都心のど真ん中で悲鳴を上げられる場所として特別な存在感があった。お化け屋敷の入り口で足がすくんで引き返した記憶、観覧車の頂点から見えた東京の煙突の群れ、コーヒーカップに乗った妹がずっと笑っていた午後。巨人軍の試合が終わった夜、後楽園球場の照明が落ちても遊園地の光は消えなかった。1988年に閉園するまで、あの場所にどれだけの夢が置かれていっただろう。
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