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「ネスは今夜も眠れない。」
アンタッチャブル
禁酒法時代のシカゴ、霧雨の路地裏にトレンチコートの男が立つ。エリオット・ネスが率いるアンタッチャブル捜査チームが、アル・カポネの組織に単身切り込む——その緊張感は、モノクロ画面越しでも十分すぎるほど伝わってきた。日本放送版の吹き替えの声質がまた渋くて、トミーガンの銃声と低いナレーションが居間の空気を一変させた。アメリカン・ハードボイルドという言葉を知らないまま、あのドラマでその質感だけを体に刻んだ世代がいる。白黒テレビのコントラストが、かえって夜の街の影を濃くしていた。
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