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「飾りじゃないのよ涙は。」
中森明菜
1984年、『十戒(1984)』で黒い衣装をまとってスポットライトを真っ向から受けたとき、中森明菜はすでにアイドルという檻を脱け出していた。「少女A」の低く押し殺した声、「禁区」の挑発的な眼差し——松田聖子が光なら、明菜は影だと誰かが言った。でもその影には、聖子にはない痛みの引力があった。夜中にラジカセで「難破船」を聴きながら、歌詞の意味をまだ半分しか理解できていなかった中学生の自分を覚えている人がいるかもしれない。あの声は感情の振り幅が違った。どの曲が、あなたの夜に染みた。
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