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「1、2、3、ダーッ!」
プロレスブーム
金曜の夜8時、テレビの前に正座した。アントニオ猪木の延髄斬り、ジャイアント馬場の16文キック、そしてタイガーマスクが宙を舞う瞬間——画面の中の熱気が、茶の間まで突き破ってきた。翌朝の校庭では必ず誰かがコブラツイストをかけてきて、首を絞められながら「参った」と言うのが悔しかった。実況の古舘伊知郎の絶叫、リングサイドの怒声と歓声、そして猪木が観客席に向かって「1、2、3、ダーッ!」と叫ぶあの儀式。あの頃、プロレスは最強の娯楽だった。
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