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「さわってごらん、このきもちよさ。」
スライム
緑色の半透明の塊が、丸いプラスチック容器の中でぷるんと揺れていた。ツクダオリジナルのスライムを手のひらに乗せた瞬間の、あの冷たくて重くてとろける感触。引っ張ると糸を引き、テーブルに叩きつけるとぺちゃんこになって、またゆっくり形を取り戻す。何も起きていないのに、手が止まらない。見えない科学と遊んでいるような不思議さ。服に染み込んだ緑のシミを見て、母親が深いため息をついたあの台所の風景も、どこかで一緒に思い出す。
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