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「お呼びでない、こりゃまた失礼いたしました」
クレイジーキャッツ映画
植木等がスクリーンに登場しただけで、映画館に笑い声が起きた。『ニッポン無責任時代』『日本一の無責任男』——タイトルからして能天気なその映画群は、猛烈に働いてモーレツに遊んだ高度成長期のニッポンの、もうひとつの顔だった。「スーダラ節」をくちずさみながら満員電車に揺られるサラリーマン、隣の席で腹を抱えて笑う家族。ハナ肇の怒鳴り声、谷啓の「ガチョーン」、犬塚弘のベースライン。あの軽さは絶望的にまじめな時代への、最高の解毒剤だった。
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