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「漫画で、思想を描く。」
ガロ創刊
1964年、長井勝一が一冊の雑誌を世に出した。白土三平「カムイ伝」の忍者が血を流し、差別と権力の構造を問いかける——それは、それまでの漫画にはなかった問いだった。つげ義春の夢と現実が溶け合う私的な世界、水木しげるの妖怪たちが漂わせる戦争の匂い。広告も少なく、増刷もままならない薄い雑誌が、美大生や学生運動の世代の手に渡り、ボロボロになるまで読まれた。ガロは漫画が「娯楽」だけではいられないと証明した場所で、そこから育った作家たちの視線は今もどこかに生き続けている。あなたが最初に読んだのは、誰の作品だった。
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