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「原宿が、いちばん騒がしかった頃。」
竹の子族
日曜日の表参道、歩行者天国に鳴り響くドナ・サマーとジンギスカン。竹の子族の衣装は原色で、柄と柄がぶつかり合って、それでも全体として妙に美しかった。ブティック「竹の子」で揃えたサテンの衣装が陽光を弾く様子を、見物客は押し合いながら見ていた。振り付けは厳密には決まっていない、でも彼らのステップには確かなリズムがあった。ロックンローラー族と睨み合い、テレビカメラが向けられ、週刊誌の見出しになる——それでも彼らは踊り続けた。ホコ天が廃止されて、あの狂騒はきれいに終わった。でも原宿の石畳の記憶の奥には、まだあの原色が残っている気がする。
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