Index No.
「金のエンゼル、当たったことある?」
チョコボール
くちばし型の先端を押してパコッと開ける。その一動作に、どれほどの期待が詰まっていたことか。1967年生まれの森永チョコボールは、キョロちゃんの大きな目で子どもたちを見つめながら、銀のエンゼルか金のエンゼルかという賭けに引き込んでいった。銀を5枚集めれば「おもちゃのカンヅメ」と引き換えられる——それだけでチョコボールを買う理由になった。ピーナッツ味の粒ひとつひとつを確かめながら食べて、最後に箱の中を覗き込む。金のエンゼルを引き当てた日の、あの震える手を覚えている人もいるはずだ。駄菓子屋のカウンターに積まれた箱の山、キョロちゃんの横顔が何十個も並んでいた光景。
まだ録音はありません。