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「お湯を注いで、3分待てるか。」
カップ麺ブーム
蓋を半分だけ開けて、熱湯を縁まで注ぐ。箸で蓋を押さえながら時計を見る——あの3分間の長さは、空腹の深さに正比例した。カップヌードルの磯の香り、どん兵衛の甘い出汁、赤いきつねのお揚げがふやける瞬間、ペヤングのソースが麺に絡まるタイミング。コンビニの棚に新フレーバーが並ぶと、必ず手に取って裏の説明文を読んだ。受験前夜の机の隅、合宿の食堂が閉まった後、深夜の部室。カップ麺が食卓の中央に置かれた時、それは誰かが頑張っている夜のサインでもあった。あの湯気の向こうにある記憶の温度を、あなたはまだ覚えているだろうか。
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