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「丈は長く、夢はもっと長く。」
マキシコート
足首まで届くロングコートが街に現れたとき、ファッションは一度ひと呼吸ついた。ミニスカートが膝上を競い続けた反動のように、1968年前後のパリ・コレクションが打ち出したマキシ丈は瞬く間に東京にも波及する。ウールのヘリンボーン、チェックのフレア、裾が石畳を掠めるあの感触。『アンアン』や『ノンノ』が創刊される少し前、若い女性たちは輸入雑誌のページを破いてお気に入りのシルエットを切り取っていた。冬の銀座や原宿で、コートの裾を翻しながら歩く女性のシルエットはどこか映画の一場面に見えた。あのドラマチックな長さを、あなたはどこで初めて手に入れたのだろう。
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