Index No.
「当たったー!」
ドッジボール
チャイムが鳴りきる前にボールを抱えてコートに出た。内野と外野、キャプテンのジャンケン、飛んでくる赤いゴムボールの回転、顔をかすめる風。力いっぱい投げた球が相手の肩に当たった瞬間の、あの「ボッ」という音。外野に出るのは恥ずかしかったけれど、強い球をキャッチして戻れた時の歓声は格別だった。ルールは学校によって微妙に違って、転校すると最初の一週間は混乱した。誰が強くて誰が怖かったか、コートのどこに立つと当たりにくかったか——チームの顔ぶれと一緒に、体がまだ覚えていることがある。
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