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「どっちが勝っても、お礼はたっぷり頂く」
用心棒
名乗りを聞かれた浪人が「桑畑三十郎……まあ、四十郎に近いがな」と答えるシーン。三船敏郎の不精髭と、あの抜き打ちの鋭さ。黒澤明が1961年に撮った『用心棒』は、二つのヤクザ組織を手玉に取る一匹狼の物語で、笑えるのに恐ろしく、痛快なのに孤独だ。斬殺の音、砂埃、宿場町に吹き込む風。この映画をセルジオ・レオーネがクリント・イーストウッドで作り直したとき、世界中に「ローニン」という言葉が広まった。テレビの洋画劇場で繰り返し放送されるたびに、三船の佇まいはいつも新鮮だった。
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