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「うさぎとリスのあのラムネ」
クッピーラムネ
水色の袋を開けると、パステルカラーの小さな粒がころころと手のひらに転がる。ピンク、白、水色——舌の上に乗せると、シュワッと溶けながら優しい甘みだけが残る。クッピーラムネのうさぎとリスは、駄菓子屋のどの棚にいても目立った。名古屋のカクダイ製菓が作り続けたこのラムネは、何十年経っても同じパッケージ、同じ味だ。10円握りしめて選ぶとき、あの絵柄を見つけると少し安心した。大人になってから久しぶりに食べると、味より先に、あの駄菓子屋の薄暗い店内の匂いが戻ってくる。
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