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「次、はしご教えて」
あやとり
ひとつの輪になった毛糸が、指と指の間を渡っていくうちに、ほうきになり、はしごになり、東京タワーになった。「川」から「田んぼ」への変え方は難しくて、何度も手が止まった。友達と向かい合って交互に取り合う二人あやとりは、どちらかが間違えるまで永遠に続く気がした。おばあちゃんの指が素早く動いて、気づいたら蝶々ができあがっていた。その手の動きを目で追っても、どこで何が起きたのか最後まで分からなかった。毛糸一本さえあればどこでもできる遊びなのに、あの形の名前を、今は何割くらい言えるだろう。
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