「8マン、光速で走れ」
殉職した刑事・東八郎の意識がロボット体に宿る——そのダークな設定は、当時の子ども向けヒーローとは一線を画していた。平井和正の原作と桑田次郎の絵が組み合わさった『8マン』は、鉄腕アトムの明朗さとは違う、孤独でハードボイルドなサイボーグの物語だ。タバコ型のエネルギーカプセルを口にくわえてチャージする場面は、大人の世界を垣間見るようで妙にかっこよかった。光速で走り抜けるとき周囲が静止する描写、敵の銃弾を指でつまむシーン。1963年にTBSでアニメが始まり、子どもたちは毎週その孤独なヒーローの背中を追いかけた。強いのに、どこか切なかった。
8マンとは。 8マンとは、平井和正原作・桑田次郎作画による日本のSF漫画、およびそれを原作とした1963年放送のSFアニメ作品である。殉職した刑事・東八郎の意識が人造人間の電子頭脳に移植され、加速装置で最高時速3,000kmで走るサイボーグヒーロー「8マン」として活躍する物語。
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A. 平井和正が原作ストーリーを、桑田次郎が作画を担当した漫画が原作。講談社の週刊少年マガジンに連載された。
A. 1963年11月7日にTBS系列で放送を開始し、1964年12月24日まで全56話が放映された。
A. 電子頭脳と超小型原子炉を冷却する「強加剤(冷却剤)」。ベルトのバックルに収められており定期的に服用が必要な設定。アニメ版では子どもが喫煙を真似するとの懸念から途中で使用されなくなった。
A. 連載中に作画担当の桑田次郎が拳銃不法所持(銃刀法違反)で逮捕されたため、1965年に急遽打ち切りとなった。
A. 漫画版は「8マン」(数字入り)だが、アニメ版は全カタカナの「エイトマン」と表記された。TBSのチャンネルが「6」であり「8」だとフジテレビのイメージになるという説が伝わっている。
A. 当時TBSで人気だった刑事ドラマ『七人の刑事』を踏まえ、「8人目の刑事で8マン」と命名された。
A. 手塚治虫原作の日本初の連続テレビアニメ(1963年〜1966年、フジテレビ)。8マンと同じ1963年に放送を開始し、ロボットヒーロー漫画の先駆けとして競合した。
A. 石ノ森章太郎による漫画で1964年に連載開始。9人のサイボーグ戦士が主人公のSFアクション漫画で、8マンと同時代のサイボーグヒーロー作品。
Q. 平井和正はどんな作家か?
A. 日本のSF作家・漫画原作者。『8マン』の原作のほか、『ウルフガイ』シリーズや『サイボーグ・ブルース』などのSF小説でも知られる。
Q. TCJ(エイケン)はどんな会社か?
A. 1950年代に設立された日本のアニメ・映像制作会社。『エイトマン』のほか、長寿アニメ『サザエさん』(1969年〜)の制作でも知られる。
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