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「8マン、光速で走れ」
8マン
殉職した刑事・東八郎の意識がロボット体に宿る——そのダークな設定は、当時の子ども向けヒーローとは一線を画していた。平井和正の原作と桑田次郎の絵が組み合わさった『8マン』は、鉄腕アトムの明朗さとは違う、孤独でハードボイルドなサイボーグの物語だ。タバコ型のエネルギーカプセルを口にくわえてチャージする場面は、大人の世界を垣間見るようで妙にかっこよかった。光速で走り抜けるとき周囲が静止する描写、敵の銃弾を指でつまむシーン。1963年にTBSでアニメが始まり、子どもたちは毎週その孤独なヒーローの背中を追いかけた。強いのに、どこか切なかった。
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