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「風神拳!」
鉄拳
ゲームセンターの対戦台に100円を置いて、隣の画面を横目で盗み見る。三島一八の怒り顔、風間仁の冷たい目──どちらを選ぶかで自分のスタイルが決まった気がした。鉄拳3がPlayStationに降りてきた日、初めて家のソファで練習できる喜びがあった。風神拳のコマンドをひたすら試し、奈落の旋風が決まった瞬間の快感。キングのキャッチレスリング連続技を食らって何も返せなかった悔しさ。打撃音とヒットエフェクトの重さは、他の格闘ゲームとは違う手ごたえを指に残した。あのゲームセンターの喧騒の中で、誰かと無言でコントローラーを握り合っていた記憶。
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