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「リザードン出た?」
ポケモンカード
パックのセロハンを破る前から、手が震えていた。光沢のあるキラカードが滑り込んでくる瞬間の視覚——ヒトカゲがリザードンになるまでの進化ライン、HPの大きな数字、炎タイプの赤いオーラ。初版のリザードンを持っているというだけで、一瞬クラスの頂点に立てた。デッキを組む論理、トレードの交渉、封入率という言葉をまだ知らないまま運命を信じてパックを引き続けた、あの無邪気な賭けのような時間。コンビニのレジ脇の棚に並ぶパックを、何度素通りできなかっただろう。
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