Index No.
「パンッ!」
紙鉄砲
新聞紙一枚。折って、持って、思いきり振り下ろす。その瞬間の「パンッ!」という乾いた破裂音は、校庭の隅でも教室の廊下でも等しく先生を振り向かせた。作り方を覚えた日の、あの「なぜ音が出るのか」という小さな発見の興奮。折り目の精度で音の大きさが変わること、古新聞より今日の朝刊のほうが鳴りがいいこと——使い込むうちに自然と身体が覚えた。ゲームも画面もいらない、紙一枚とちょっとした腕の振りだけで成立する遊びの完成度は、今考えるとちょっと凄い。あの音を最後に聞いたのは、いつだっただろう。
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