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「人類の進歩と調和」
大阪万博
太陽の塔を見上げたとき、あれが「未来」の顔だと思った。1970年、千里丘陵に出現した大阪万博は6,421万人を飲み込み、アメリカ館に並んで月の石を見た人も、疲れ果てて父親の背中で眠った人も、みんな同じ興奮を吸い込んでいた。動く歩道、テレビ電話、燃料電池——パビリオンのどこを歩いても21世紀が約束されていて、子どもたちはその約束を本気で信じた。岡本太郎が空に突き刺した塔は、高度成長期の日本が抱いていた無邪気な自信の結晶だった。あの会場の熱気と人いきれを、まだ体が覚えているだろうか。
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