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「パトラッシュ、疲れたろう。僕も疲れたんだ」
フランダースの犬
1975年1月、世界名作劇場の第1作として始まったこのアニメの最終回を、リアルタイムで見た子どもたちはいまも「あの日」を覚えている。アントワープの大聖堂、ルーベンスの祭壇画の前で、ネロとパトラッシュは静かに目を閉じた。理不尽な貧困、報われない努力、それでも絵を愛し続けた少年——あまりにも悲しいその結末に、大人でさえ言葉を失った。原作はイギリスのウィーダが描いたが、日本でこれほど深く愛された理由は、きっと作画の繊細さと日高のり子たち声優陣の温もりにある。雪の朝、あの光景はまだ胸の奥に白く積もっている。
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