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「土地の値段が、信仰だった時代。」
バブル崩壊
「土地さえ持っていれば大丈夫」という言葉を大人たちが口にしていたあの感覚を、子どもながらに不思議と覚えている。株価ボードの数字が見る間に縮んでいくのをニュースで眺めながら、大人の顔色がどこか変わったあの空気。タクシーを札束で止めた話、ゴルフ会員権、夜ごとのホテルのラウンジ――バブルの残り香が街に漂っている間に、足元の地盤は静かに崩れ始めていた。やがて就職氷河期という言葉が生まれ、銀行の窓口に「本日をもって閉店」の貼り紙が貼られた。あの時代の終わりを、あなたはどこで、どんな表情で受け取っただろうか。
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