Index No.
「ガムが本体か、おまけか。」
ガム付き駄菓子
コリスのフエラムネを口に入れながら、付属の小さなガムを噛む。マルカワのフーセンガムは噛み始めの甘さが命で、その後はただのゴム──それでも誰も文句を言わなかった。友達と頬を膨らませてフーセンの大きさを競って、誰かが盛大に割れると全員で笑った。駄菓子屋のおばちゃんにガラスケースを指差しながら「これとこれ」と言う、あの20円の贅沢。人工的なイチゴの甘い匂いが、記憶の中の駄菓子屋の風景とぴったり重なっている。あのガムの味を思い出せる人は、同じ場所で育ったはずだ。
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