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「ひとつ、ふたつ、みっつ、落とさずに。」
お手玉
小豆がさらさらと動く感触を手の中に感じながら、ひとつを投げてもうひとつを拾う。お手玉はシンプルなようで、指先と目と呼吸がひとつにならないと続かない遊びだった。祖母の手さばきは信じられないほど滑らかで、四つ五つをまるで空中に浮かせているように見えた。縁側で夕暮れの光を受けながら、着物の膝の上でお手玉を弾む音。布の肌触りも、小豆のかすかな重みも、時間の中に刻まれている。どんな材料でどんな布で作ったか、あなたのお手玉には物語があるかもしれない。
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