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「既読、ついてる。」
既読スルー
送信ボタンを押した直後から、画面の端の「1」が消えるのを待っていた時間がある。消えた。でも返信は来ない。もう一度見る。まだ来ない。既読スルーという言葉が生まれた2010年代、LINEのトーク画面は感情の地雷原になった。返すタイミング、スタンプの選び方、グループトークの既読の順番——全部が何かを意味するような気がして、意味しないような気もした。「読んだのに返さない」というただそれだけのことが、こんなに人を不安にさせるとは、誰も最初は思っていなかった。あの「1」が消えるまでの、息を止めていた数秒を覚えているか。
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