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「ニンニン。」
忍者ハットリくん
ハットリくんが壁を突き抜け、ケムマキが悔しそうに地団駄を踏む。獅子丸はちくわを頬張り、シンゾウはまた余計なことを言う。忍法という非日常が、服部家のちゃぶ台という極めて日常的な場所と同居している可笑しさ——あの独特の空気は、藤子不二雄Ⓐにしか出せなかった。放課後、物差しを手裏剣に見立てて投げて怒られる。押し入れに隠れて「隠れ身の術」と言い張る。ハットリくんを真似た遊びに全国の小学生が夢中になっていた。「ニンニン」の一言がどれほど多くの口から飛び出していたか、今となっては想像するしかない。
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