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「月曜日の朝はランドセルが重い。」
体操着入れ
巾着の紐を引き絞ると、洗いたての体操着の匂いがした。キャラクターもの、無地の白、お母さんが夜なべして縫ってくれた手作り——どれにも油性マジックで書かれた自分の名前。ランドセルの横に上履き入れと並べてぶら下げると、それだけで月曜の朝が完成した。体育の時間、更衣室の狭さ、ゴム紐が伸び切ったズボン。そして金曜の帰り道、汗と土の匂いがこもった巾着をランドセルに押し込む感触。あの重さは、一週間ぶんの子供の時間だった。
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