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「神の手ではない、頭だ」
マラドーナ W杯
1986年6月22日、メキシコシティのアステカスタジアム。マラドーナはイングランド戦で前半に左手でゴールを決め、後半には一人で五人をかわしてネットを揺らした。その日一人の人間が、サッカー史のページを二枚同時にめくった。小柄で、重心が低く、ボールが足に吸いついているようだった。日本の少年たちがサッカーを始める理由になり、キャプテン翼と並んで語られた実在の英雄。2020年11月25日の訃報は、あの夏の記憶ごとぽっかり胸に穴を開けた。それでも「5人抜き」の映像を見るたびに、時間は1986年に戻る。
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