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「卒業」
ツッパリ
リーゼントに整髪料をたっぷり塗り込んで、短ランの裾をひっぱり、ボンタンのポケットに手を突っ込む——それが1980年代前半の「反抗の制服」だった。横浜銀蝿の「ぶっちぎり」がラジカセから流れ、尾崎豊が「夜の校舎窓ガラス壊してまわった」と歌う。校内暴力、バイク、たばこ——大人が怖がるものを全部まとって歩くことが、管理教育への唯一の返答だったのかもしれない。ツッパリは不良文化であると同時に、あの時代の中高生が自分の輪郭を確かめるための言語だった。今では笑い話になるリーゼントに、当時どれだけ本気の気持ちを込めていたか。
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