Index No.
「ちょっとまってくれ、名古屋撃ちを試す」
スペースインベーダー
100円玉を握りしめ、喫茶店の奥に置かれたテーブル筐体に吸い寄せられた。画面を覆うアクリルの向こうで、整然と並んだインベーダーたちがじりじりと降りてくる。あの電子音——タン、タン、タン、タン——が速くなるたびに、心拍数も上がった。1978年夏、タイトーが放ったこの一本が、日本中の100円玉を飲み込み、喫茶店の椅子に中学生を居座らせ、ゲームセンターという文化を地上に召喚した。左端に追い込んで仕留める「名古屋撃ち」を誰かに教えてもらった日の、あの優越感はまだどこかに残っていないか。
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