Index No.
「○○さんから△△さんに回してください」
連絡網
クラスの名簿を順番に手繰って、受話器を握り直す。「留守だったらどうしよう」という緊張、コール音が続く長い数秒。やっと繋がったときのほっとした声、「わかりました、次に回します」の一言。次の人の番号を押し間違えて、知らない家に繋がってしまった恥ずかしさも覚えている。台風の朝、運動会前日の夜、学級閉鎖の連絡——紙一枚の連絡網が、声の温度を乗せて町じゅうを流れていった。最後の人が先生に折り返す電話で、ひとつのリレーが完成する。あの仕組みが当たり前だった時代に、自分はどの順番だったか。
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