「上上下下左右左右BA。」
その呪文を知っているだけで、学校での立場が少し変わった。コナミコマンドを最初に教えてくれたクラスメートの顔を、今でも思い出せる人がいるはずだ。マリオの土管裏に潜む無限1UP、ドルアーガの塔で宝箱を出す条件、スターソルジャーの16連射の証明方法——ボロボロになった攻略本は、図書館の辞書より何倍も読み込まれていた。情報はネットではなく、友達の口と手書きのメモで伝播した。誰かから聞いた裏技を家で試して、本当に動いた瞬間の震え。あの達成感の純度は、攻略サイトには永遠に出せない。
裏技大全とは。 裏技大全とは、1980年代のファミコンブームを背景に子どもたちの間で収集・共有されたビデオゲームの隠し要素・特殊操作(裏技)の総体を指す。正規のプレイ方法を超えた発見が、友人の口コミや手書きメモ・攻略本を通じて全国に伝播した文化的現象である。
「裏技大全」を他のサービスで
A. コナミのゲームに仕込まれた特殊入力コード。↑↑↓↓←→←→BAの順に入力すると特殊効果が発動する。1986年のファミコン版『グラディウス』が初出で、以後多くのコナミ作品に受け継がれた。
A. コナミ社員の橋本和久氏。難易度が高い『グラディウス』をデバッグ・テストしやすくする目的で考案したとされる。
A. 全60フロアそれぞれに異なる宝箱出現条件が設定されているが、ゲーム内に一切ヒントがなく、正攻法では発見不可能。条件は口コミだけで広まったことが伝説化した。
A. 1986年にハドソンソフトが開催した全国キャラバン大会で注目された連射指標。社員の高橋名人が1秒間16回ボタンを押す技術を体現し、子どもたちの間で広まった。
A. 友人からの口コミ・学校でのメモの回覧が最初の伝達手段で、その後ファミリーコンピュータMagazine等のゲーム雑誌や市販の攻略本が網羅的な情報源となった。
A. ファミコン普及が加速した1985〜1987年頃が最盛期。グラディウス・スーパーマリオブラザーズ・ドラゴンクエストなど多くの名作ソフトが登場し、各タイトルの秘密が競うように共有された。
A. 1986年のファミコン版グラディウスが初出で、魂斗羅・悪魔城ドラキュラなど多くのコナミタイトルや後年の洋ゲーにも受け継がれた。
A. ナムコが1984年にアーケードで発売したアクションRPG。ギルというキャラクターで60フロアを踏破し宝箱を集める内容で、秘密の多さから裏技文化の象徴的作品とされる。
A. ハドソンソフトの社員でゲームキャラバンの広告塔。1秒間16連射の技で子どもたちのヒーローとなり、1986年公開の映画にも主演した。
A. 書店・おもちゃ店・コンビニなどで広く販売されており、徳間書店・小学館・双葉社など多くの出版社が攻略本を発行した。
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