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「ふたつで、ハート。」
源氏パイ
金色のパッケージを引き開けると、バターの甘い香りがふわっと広がる。ハート型のパイを二枚重ねると、ちょうど一枚になる——そんな小さな発見が、おやつの時間の小さな儀式だった。三立製菓が1965年から作り続けるこのパイ菓子は、派手なところは何もない。サクサクとした軽い歯触り、じんわり広がる甘さ。それでも「源氏パイが食べたい」という気持ちは、ポテトチップスとも違う、静かで確かなものだった。そういえば「平家パイ」という姉妹品がある、と知った時の妙な納得感。あのパッケージの手触りを、まだ覚えている人は多いはずだ。
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