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「おいしい、やすらぎ。」
午後の紅茶
1986年に生まれたその飲み物は、気づけば自販機の定番の顔になっていた。ストレートティーの薄い金色、ミルクティーのやさしいベージュ——どの色を選ぶかで、その日の気分が少しだけわかった。缶からペットボトルに変わり、コンビニのレジ横に並ぶようになっても、「午後ティー」という響きには変わらない安心感がある。放課後の帰り道、自転車のカゴに入れた午後ティーがカタカタ揺れていた。友達と「ミルクティー派?ストレート派?」と言い合った他愛ない会話が、あの頃の日常の質感として残っている。
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