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「ワンダー、また打たれた」
ファミスタ
デフォルメされた小さな選手がダイヤモンドを駆け回るだけで、こんなに白熱できるとは思わなかった。1986年にナムコが送り出したファミスタは、実名の使えない選手名をかえって愛でる文化を生んだ。「ぴの」はピノ・クインタナ、「すかいど」は誰で「ひじ」は誰——解読する楽しさも含めて遊びだった。友達の家でコントローラーを取り合い、「ワンダー」チームの強さに何度泣かされたか。野球のルールはテレビではなくファミスタで覚えた、という世代は確かに存在する。あのビープ音のバットに当たる感触が、今も指先に残っている気がする。
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