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「撮れる、見える、消せる。」
デジカメ
カシオQV-10を初めて手にした日、液晶に映し出された自分の顔に笑い転げた人は多いはずだ。あの小さな画面の解像度は粗くて、色は平べったくて、でも「今すぐ見られる」という事実がすべてを塗り替えた。失敗してもすぐ消せる、何枚でも撮れる──フィルム代と現像代を気にしながらシャッターを押していた緊張感が、一瞬で溶けた。メモリーカードが満杯になるまで撮り続けた旅先の光景、パソコンへの取り込み作業のもどかしさ。写真が「残すもの」から「撮るもの」に変わった、静かで巨大な革命。
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