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「「レベル7」という言葉の重さ。」
チェルノブイリ原発事故
1986年4月26日の朝、テレビのニュースが伝えたソ連からの映像は、どこか現実から切り離されたように見えた。炎に包まれた原子炉の上空をヘリコプターが旋回し、アナウンサーが「放射能」という言葉を繰り返した。石棺、ミリシーベルト、除染——それまで教科書の中にしかなかった言葉が、突然夕方のニュースに並んだ。遠い異国の出来事であるはずなのに、輸入食品を手に取るたびに一瞬迷う大人たちの背中が記憶にある。あの春から、世界の見え方が少し変わった気がしていた人は、少なくなかったはずだ。
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