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「俺は宇宙一の幸運児さ。」
コブラ
左腕のサイコガンが火を噴く前に、コブラは必ずにやりと笑った。寺沢武一の描く宇宙は、星々の冷たい輝きと煙草の煙と女の香水が混ざり合う場所だった。1978年に週刊少年ジャンプで始まったその連載は、少年マンガの文脈で「大人のハードボイルド」をやってのけた最初の衝撃だった。レディとの掛け合い、ピラニア軍団の異形、宇宙海賊コブラがくわえた葉巻の煙の揺れ方。コマの密度と開放感のバランスが、他の誰にも真似できなかった。あのページをめくるときの興奮は、ジャンルとか対象年齢とか関係なく純粋なものだった。
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