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「日本人がやった、と言われた。」
日本赤軍事件
ニュースが終わるたびに、世界の地名がひとつ増えた。ダッカ、ハーグ、クアラルンプール——1970年代の子供には意味もわからない地名と、「日本赤軍」という四文字が画面に繰り返し映った。ハイジャックされた旅客機の映像、交渉を伝えるアナウンサーの緊張した声。隣で大人たちが深刻な顔で見ていた。「超法規的措置」という言葉が教科書に出てきたとき、あの夜のニュースを思い出した人もいる。思想と暴力が交差したあの時代の空気は、平和な日常の輪郭を逆説的に浮かび上がらせていた。何が正しくて何が間違っていたのか、今もはっきり言えない問いが残っている。
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