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「口の中でとろけるって、本当だった。」
生キャラメルブーム
デパートの催事場に見慣れない行列ができ始めたのは、2007年ごろのことだった。花畑牧場の田中義剛が手がける生キャラメル——北海道産の生乳と生クリームをじっくり煮詰めた小さなひとかけらが、口に入れた瞬間にほどけていく。あの「生」という一文字が、お菓子にここまで特別な意味を持たせた時代はなかったかもしれない。北海道土産の定番として争奪戦になり、コンビニにも「生」がつく菓子が溢れ出した。箱を開けたときの甘い乳の香りと、わずかな罪悪感を思い出す人もいるはずだ。
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