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「安くてうまいもんが、一番うまい」
B級グルメ
富士宮やきそばの太い麺と肉かすの香ばしさ、横手やきそばの目玉焼きの黄身を崩す瞬間、八戸せんべい汁の出汁が染みた南部せんべいの柔らかさ——B-1グランプリが始まった2006年以降、ご当地グルメを求めて遠征するのが一つの旅スタイルになった。プラスチックの器に盛られた一皿500円。行列に1時間並んで食べる汗まみれの昼飯が、どんな高級レストランより記憶に刻まれる。「B級グルメ」という言葉には、ちょっとした反骨心があった。格付けなんてどうでもいい、舌が正直に「うまい」と言えばそれでいい。あの会場の喧騒と、食べ終わった後の満足感を、まだ体が覚えている。
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