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「コップ一杯、魔法のジュース。」
渡辺のジュースの素
水道水を注いだコップに、あの小袋の粉をそっと入れる。スプーンでかき混ぜると、みるみるうちに色が広がって——オレンジ、レモン、ぶどう。渡辺のジュースの素は、まだ瓶入りジュースが「特別な日のもの」だった昭和30年代に、子どもたちの日常に甘さをもたらした。駄菓子屋の棚に並ぶ小袋を何味にしようか迷いながら選んで、握りしめて走って帰る。粉を溶かす、ただそれだけのことが、あんなにわくわくしたのはなぜだったのだろう。
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